組織キャリア開発フォーラムの活動について

 前回、ご説明した「組織キャリア開発士養成講習」を修了された方々が、どのような活動をしているかについてご説明します。

組織キャリア開発士(商標登録済)を取得された方々が加盟している団体として「組織キャリア開発フォーラム」があります。現在は、一般社団法人 地域連携プラットフォームの中の一団体として活動しています。このフォーラムのメンバーには、社会保険労務士やすでに経営コンサルタントとしてやってこられた方もいらっしゃいます。

 フォーラムの活動として、企業からの委託を受けて、コンサルティングを行っています。メンバーは本業がありますので、そのプロジェクトごとに関われる人がプロジェクトチームを組むという形となります。それで、企業に対して組織開発(OD)コンサルティングを行います。

 活動について、一例を挙げて具体的にご説明します。以下の図のように4つのステップで行います。

 フォーラムでは「中小企業を元気にする」ということを標ぼうしています。最初は、その企業の代表者の面談となります。これは、コーチングと言われることもあります。私たちはキャリアコンサルタントをベースにしていますので、1対1のコーチングを得意としています。そこで、その会社の企業理念や人材育成の方針や方向性をお聞きします。企業理念がない場合には、キャリアコンサルティングの一環として、その理念と明確にしていくことも行います。一般的には、これをコーチングとも呼んでいます。その中で、人材の話に及んだ時に、従業員へ望む方向性をお聞きします。次のセカンドステップでは、30名ぐらいだと従業員全員、または部署ごとに集まっていただいて集合セミナーを実施します。これはワークショップとも言えます。そこでは、従業員ひとりひとりの「いいところ探し」、うちの部署、会社の「いいところ探し」を行います。その後、このようないいところがあるならば、すばらしい未来があるということをイメージしていただき、共有します。
(これは、以前ご紹介した4Dサイクルの「Discovery~Dream~Design」にあたります。)

この後、組織キャリア開発フォーラムのスタッフが従業員の方と個別に面談を行います。これは、キャリアコンサルティングやキャリアカウンセリングにあたります。そこでは、従業員の方のやる気、モチベーションを向上していただいて、ワークエンゲージメント(企業とスタッフがいい関係になる)を高めて、深い帰属意識を持っていただくようにします。この点が、私たちキャリアコンサルタントが得意としているところです。

最後に、フォローアップのための集合セミナーを実施します。(これはやらないこともあります。)
セカンドステップで出た「素晴らしい未来」を具現化するための、具体的な活動まで落とし込んでいくことを行います。(これは、以前ご紹介した4Dサイクルの「Destiny」にあたります。)
以上のようなプロセスで、組織開発(OD)コンサルティングを実施します。

 企業の方には、この組織開発(OD)コンサルティングは、社員が5名ぐらいの会社から効果を発揮することができるので、ぜひご検討いただきたいと思っています。

 個人の方には、キャリアコンサルタントだけではなく、企業の中で人事を担当している方にも「組織キャリア開発士養成講習」を受講いただいて資格取得していただいておりますので、ご検討いただきたいと思っています。

上記コラムの説明動画です。

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(柴田郁夫)