キャリアコンサルタント コラム

コーチや心理カウンセラーを目指す前に…

「コーチング」勉強したいと言う女性の方と、たくさんお会いしてきました。実際コーチングを勉強して、その分野で独立した人もおられます。 また、心理カウンセラーを始めとして「カウンセラー」と言う言葉に憧れを持っている方も多いように見受けられます。

 それはそれで学びのきっかけとして素晴らしいのですが、少し待ってください!

 私の感覚では、コーチングは少し前にすごく流行ったと思っています。今コーチを名乗る女性の方はすごく多くなっており、この業界では飽和状態とも言えるのではないでしょうか。  
 また、心理カウンセラーの資格を出している団体は多数あるのですが、どこも民間資格にしか過ぎず、はっきり申し上げて玉石混交といった状態なので、注意が必要です ある団体で初級資格を取った方が、次々とあまり代わり映えのしない次の講座を勧められるので、辟易したといった話も聞いています。
 ここでは、キャリアコンサルティングの学びがコーチングやカウンセリングの勉強も含み込んだものであり、キャリアコンサルタントになれば、コーチやカウンセラーと名乗ることさえ可能だと言うことを述べて、もしコーチや心理カウンセラーを検討しておられるのならば、ぜひキャリアコンサルタントを目指されたら良いのではないかと言う話をしたいと思っています。

コーチングやカウンセリングも含みこんだキャリアコンサルティング

 弊校のキャリアコンサルティングの養成講習では「システマチックアプローチ」と言う方法をお教えしており、これは1対1での面談の際の流れ(面談手順)を示しているものなのですが、そこではコーチングの際にも使える「目標設定(の仕方)」や達成への支援といった流れが示されています。これはまさにコーチになるための基本的な面談の流れと同一です。
 また、キャリアカウンセラーと言う呼び方もあるのですが、実際弊校ではまず初めに「マイクロカウンセリング技法の階層表」と言うカウンセリング業界で言われている統合技法を教えして、傾聴や「受容・共感・一致」と言うカウンセラーならば、だれでもが学ぶカウンセリングの基礎から学び始めます。

 そもそもコーチングにしても、カウンセリングにしても1対1で言葉をベースとして相談者と対応すると言う点においては共通するのですが、一般にはコーチングは既にある一定レベル以上にある人に対して、さらにその人が高みに行けるように支援すること。それに対してカウンセリングは様々なトラウマなどを抱えて悩みが多い人に対してある一定レベルにまで引き上げるといったイメージで捉えられているのではないでしょうか。
 キャリアコンサルティングは、どのような相談者がお見えになったかによって、あるときは、コーチング的な面談を行う。次またある時はカウンセリング的な面談を行うようになりますので、まさに先に述べたコーチとカウンセラー両方を兼ね備えた役割と言えるわけです。

国家資格も得られるキャリアコンサルタントは断然有利  

 コーチにしても、心理カウンセラーにしても、それは民間資格にしか過ぎず、外部的な信用と言う点から見れば国家資格であるキャリアコンサルタントには遠く及びません。
 キャリアコンサルタントは、法律によって規定された資格であり、勝手に名刺やホームページ上に記載するなどすると罰せられるものです。
 一方、コーチや心理カウンセラーは、そういう事はありませんので、仮に皆さんが今すぐにでも心理カウンセラーとなろうと思えば名乗ることができるわけです。
 本日述べているように、キャリアコンサルタントになれば、コーチや心理カウンセラーの勉強もしてるわけですから、その気になれば堂々とコーチや心理カウンセラーと名刺に書いても良いのではないかと思う位です。
 いずれにしても、国家資格を有していると言うことで、周囲の目は違ってきますし、今後就職や転職を考えるにしても、また独立開業に進むにしても、この資格は様々な形で役立つものとなります。
 一例をあげれば、例えばハローワークや全国各地にある若者サポートステーション(サポステ)あるいは最近非常に増えてきている発達障害等の障害をお持ちの方向けの就労支援施設など、公的な施設に勤めようと思ったときには、この資格が非常に有利ですし、また大学などのキャリアセンターに勤める場合には、必須の資格になります。
 一方、人生100年時代で60歳代70歳代あるいは80歳代になっても独立して働き続けられる資格としてキャリアコンサルタント資格は注目度が非常に高まってきているものです。最近ではオンラインや電話だけでのキャリアコンサルティングも増えてきていますが、それは在宅で何歳になっても続けられる仕事といえます。 (これは別に高齢になってからと言うわけでもなく、何歳であったとしても、「在宅で」相談者との面談を行うと言う仕事は十分に可能なわけです。そして実際、そうした場を、弊校ではキャリアオアシスと言う形で提供しており、弊校の修了生の方にはそこで活躍していただけるような流れを作っております。)

いくらでも質問にお答えします

 もっと細かい話もいろいろございますが、ご質問があれば「質問受付会」も随時行っております。

 また、この春からは平日午前中の四日間、朝10時から約2時間と言う新しいクラスも立ち上げました。これは育児子育て中の皆様方をイメージして立ち上げたものでございます。
 もし都合が悪くて、平日午前中に出られなくなったとしても、その週の土曜日、日曜日、あるいはその次の月曜日に振り替えて同じ授業を受けることができます。ご入校された方は確実に全員が修了できるクラスとなっています。  弊校を修了することで得られる国家資格の受験資格は一生ものとなります。
 また、他のところで語らせていただいているように、弊校の国家資格の合格率は全国平均より10%以上高くなっており、弊校で学べば確実に国家資格者になれると断言させていただきたい位です。
 また、その後のフォロー体制も、様々な支援の仕組みを整えており、皆様のお役に必ず立てると思っております。  細かなご質問等がございましたらば、いくらでもお答えできますので、ぜひご検討いただければ幸いです。

執筆者:柴田郁夫
(一般社団法人地域連携プラットフォーム代表理事、1級キャリアコンサルティング技能士)