キャリアコンサルタントとは?
キャリアコンサルタント(国家資格)とは、学生・求職者・在職者等を対象に職業選択や能力開発に関する相談・助言を行う専門職です。
主な業務として、就職希望者や労働者を対象に職業の選択や、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談を行います。
人と組織を元気にする
専門援助職
キャリアコンサルタントは、就職や転職、仕事を巡っての様々な悩みを抱えた相談者に、カウンセリングを行って支援する専門職です。最近ではメンタル面での相談も多くなっています。
小中高生からシニアまで
幅広い相談者
企業の従業員だけでなく、学生から主婦、シニア層まで幅広い人々からの相談に対応します。また、小中高校生もキャリア教育や進路指導などで、支援の対象となります。
ファシリテーターや
研修講師としても活躍
企業や各種団体などの組織を元気にするのも、キャリアコンサルタントの仕事です。従業員にカウンセリングを行うだけでなく、企業研修の講師となったり、会議をファシリテートする役割も担います。
キャリアコンサルタントを目指す人の特徴
①なぜか友人・知人から相談されることが多い人
「この人なら話を聞いてくれそう」「口が堅そう」と思われる雰囲気を持つ人は、キャリアコンサルタントに向いています。
相談者に信頼してもらい、心を開いて悩みを打ち明けてもらうことが、カウンセリングの場では重要となります。「話し上手」より「聞き上手」であることが求められます。
②人の気持ちに寄りそえる人
相談者は、キャリアコンサルタントが自分の話に共感してくれることで、少しずつ心を開いていきます。共感する力が強い人は、キャリアコンサルタントに向いています。信頼関係を築くことは、カウンセリングの第一歩であり、カウンセリングの進行を左右します。
③就活に悩んだ経験がある人
就職活動で苦労したり、疑問を感じたり、キャリアの棚卸しで自分と向き合ったりした経験がある人は、同じように悩んでいる人に、体験に基づいたアドバイスができます。過去の大変な思いをした経験が、キャリアコンサルタントとしての糧となるのです。
④成長を支援するのが好きな人
キャリアコンサルタントは、相談者の成長や目標達成に向けたサポートをします。また、個人をサポートすることで、所属する組織を元気にするサポートもできます。
他人を支援し成長を促すことに喜びを感じる人に、キャリアコンサルタントという職業は適しているといえます。
⑤常に学び続ける姿勢がある人
キャリア理論やカウンセリング理論、労働市場の状況は常に変化しています。新しい職業や産業の登場、テクノロジーの進化など、キャリアトレンドに常に敏感であり、自身の知識やスキルをアップデートする意欲がある人にとって、キャリアコンサルタントの職業は魅力的です。
キャリアコンサルタントになるには?
キャリアコンサルタントになるには、国家試験への合格が不可欠です。
試験は学科試験と実技試験があり、専門的な知識やスキルを求められます。
【2024年3月の第25回国家試験受験が可能】
日本キャリア開発協会(JCDA)
キャリアコンサルティング協議会(CC協議会)
<学科試験+実技(論述)試験>
日時:2024年3月3日(日)
<実技(面接)試験>
JCDA
日時:2024年3月9日(土)、10日(日)、追加日程3月16日(土)、17日(日)
CC協議会
日時:2024年3月9日(土)、10日(日)、16日(土)、17日(日)、20日(水・祝日)
キャリアコンサルタントの仕事内容は?
①キャリアカウンセリング
相談者との対話を通じて、相談者が自分自身の能力、興味、価値観を理解し、また仕事の内容や求められる職務を理解できるようサポートします。
カウンセリングでは、相談者の悩みの背景にある本質的な問題を浮き彫りにし、目標を明確にします。適性検査などのアセスメントツールを用いる場合もあります。
②求人情報の収集支援
相談者の判断材料となるよう、希望職種・業界の求人傾向や、スキルアップための情報を提供します。また、相談者が自分自身で求人情報を適切に収集できるよう支援します。具体的な求人情報を提案することもあります。
③キャリアシートの作成と面接の支援
履歴書・職務経歴書や、学生のエントリーシートなど、就活の際に企業へ提出する書類の作成をサポートします。特に志望動機や自己PRの書き方がポイントとなります。
また、面接の練習の場やフィードバックを提供し、心構えや想定される質問への答え方をアドバイスします。
④研修・セミナーの講師
1対1の支援にとどまらず、1対多のアプローチも担います。研修やセミナーでファシリテーターとして参加者の学びをを支援、あるいはグループアプローチを通じて組織の活性化を図ります。