MENU

組織キャリア開発士とは

1)「組織キャリア開発士」資格の背景

厚生労働大臣認定の「キャリアコンサルタント養成講習」を行っております一般社団法人地域連携プラットフォームでは、その内部組織である「組織キャリア開発フォーラム」の活動として、組織開発分野におけるバイブルと言われている『NTLハンドブック』の翻訳を行ったり、国家資格キャリアコンサルタントの受験対策本の執筆等を行ってきていますが、2019年度から「組織キャリア開発士」という資格を立ち上げることに致しました。

2)「組織キャリア開発士」の意図(狙い)

「組織キャリア開発士」を立ち上げる狙いは、キャリアコンサルタントが、いま以上に「環境への働きかけ、とくに組織への働きかけ」が出来るようになる事にあります。

また、組織内スタッフの方にとっては、現在関わっている組織(グループ)の課題や問題点を把握し、変化や改善に結びつく手法や考え方(理論等)を実践して、実際に変革を起こしていただく事にあります。

組織内で人が幸せに働けるようになるために、組織に対しての様々な提案ができ、また改革を推進できる人材(チェンジエージェント)を「組織キャリア開発士」として育成していきます。

3)「組織キャリア開発士」で得られるスキルと業務拡大の可能性

資格取得研修を通じて得られたスキルを用いて、キャリアコンサルタントは、その業務範囲を拡大できる、と考えています。具体的には企業等の組織に対してのコンサルティングや、グループワーク等のファシリテーションを行えるようになります。

また、資格取得研修を通じては、組織(企業や団体)へ向けてのアプローチの仕方やその内容について実践的に学び、しっかりと自立・独立していけるだけの力が身につきます。

組織内スタッフの方にとっては、属している組織の変革を担うチェンジ・エージェント(変革者)になって頂けます。

4)「組織キャリア開発士」の位置づけ

「組織キャリア開発士」資格は、キャリアコンサルティング系の国家資格や国家検定を有している方々にとっては、キャリアコンサルタント向けの「上級研修(アドバンスド研修)」という位置づけのものとなります。組織内スタッフの方にとっては、変革を担える人材(チェンジ・エージェント)としての自負と誇りを持てる資格となります。

5)「組織キャリア開発士」で学ぶもの

資格取得研修で学ぶ内容は、以下の3領域となります。

Ⅰ.理論(グループアプローチの実践手法とODの歴史)3時間×4単位

-個人が元気になり、同時に組織も元気になる、という、観点に立って、キャリアコンサルタントや組織内スタッフが、ともすれば今まであまり目を向けてこなかった、グループアプローチやOD(組織開発)の手法と理論(歴史的な経緯)を学びます。

(テキストとしては、一般社団法人地域連携プラットフォーム・組織キャリア開発フォーラム が、翻訳した『NTLハンドブック~組織開発と変革~』等を使用)

Ⅱ.自立(自律)・独立へ向けてのノウハウの習得 3時間×2単位

-どのようにして組織(企業や団体等)内で自律的な動きを作っていけるようになるか。また組織に対して、どのような“介入”(Intervention)を行っていけるか、に着目した研修を行います。

-個々人が、自身の“強み”をどのようにして、組織内でアピールしていけるようになるか 。またその“強み”をどう作るか、を演習として実施します。

-「組織キャリア開発フォーラム」の実績やツールをどのように有効活用するか、に着目して実際に運用できるようにします。

-どのようにして変革に結びつけるか、また外部コンサルの場合には、どうクロージングするか(受託業務等の仕事にするか)について、実践的に習得します。

Ⅲ.個々人の具体的な実践(実技試験に相当)3時間×4単位

-自身の“強み”は何か、を個々人が考え、文章化(見える化)

-チェンジ・エージェントとなるために何ができるかを検討

-モデルとして選定した組織を変革するための計画書の作成

-計画書の複数人での吟味(グループ口頭試問)

-グループ口頭試問による進捗確認と振り返り

資格取得研修に参加するメリット

  • グループアプローチの歴史から始まり、現代に息づく各種技法までを実践的に学べます。クルト・レヴィンのグループダイナミクスやTグループの時代から始まり、現代のホールシステムアプローチ等の最新技法の時代まで、各種の技法が、自由に使えるようになります。
  • 研修の参加者自身がグループを形成し、そのグループの形成期(Forming)から混乱期(Storming)、規範期(Norming)、遂行期(Performing)、移行期(Transforming)までを自ら体験します。そこからグループについての実践的な学びを得て頂く事ができます。このように自らを振り返って参画型での学びを得ていく事を「ユース・オブ・セルフ(use of self)」といい、これ自体がODの学びともなります。
  • 今回は『NTLハンドブック』を監訳した柴田郁夫が講師・ファシリテーターを務めますが、ファシリテーションのノウハウを実地で感じ、また参考にしていただけます。
  • グループとしての一体感が醸成されるなかで、グループとして、また個人としての将来像が明確になり、キャリアコンサルタントとしてのビジネスの幅が結果として広がります。
  • 組織内スタッフの方は、組織の変革者としての実践経験を、本セミナーにおける「アクション・リサーチ」研修を通じて体験します。
    その体験は今後の組織内での自身の役割と将来において大きな意味を持つものとなり「組織を変化に導ける貴重な人材」としての評価を確立できることとなります。

使用テキスト

NTLハンドブック~組織開発(OD)と変革』(NTL Institute/柴田郁夫・組織キャリア開発フォーラム訳/Next Publishing Authors Press)

※アマゾンで27,000円で販売。事前にお申込み頂ければ25,000円(税込)にて一般社団法人地域連携プラットフォームで販売いたします。

NTL Instituteの紹介

グループダイナミクス、Tグループ、アクション・リサーチなど、その後の組織開発(OD)の分野の礎となる考え方や手法を生み出したKurt Lewin(クルト・レヴィン)が、1946年に、Leland P. Bradford、Ronald Lippitt、及びKenneth D. Benneと4人で設立した国立トレーニング研究所(National Training Laboratories)がその発祥で、後にNTL応用行動科学研究所(NTL Institute for Applied Behavioral Science)と改称された時期もありましたが、常に、組織開発(OD)の領域では、先端的な研究と実践活動を続け、現在のNTL Institute につながっています。

組織開発の生みの親とも言えるKurt Lewin(クルト・レヴィン)が、その祖になっているという事もありますが、組織開発(OD)に携わる者でNTLを知らない者はいない、というくらい著名な団体であり、またもっとも歴史の長い、OD分野の老舗であるとも言えます。

NTLは、現在でも「組織開発サーティフィケート・プログラム」を開講し、組織開発の全体像が体系的に学べる場を提供するなど、一貫してOD分野の発展と人材育成に関わってきています。